行間をよむ

名前に価値があるのではない。言葉に価値があるのではない。

「やさしさ」という技術〜賢い利己主義者になるための7項〜

  

「利己主義」と「善」は矛盾しない 

 

 愚かな利己主義者は、いつも自分のことだけを考えて、否定的な結果を招きます。一方で賢い利己主義者は、他人のことを考えてできるだけ手を貸し、自分と相手のどちらにも得になる結果をもたらすのです (ダライ・ラマ

 

 

いままでは、

やさしさ=自分を顧みず、自分の幸福よりも他人の幸福を優先すること

であって、それ以外の「やさしさ」っぽいのは、ぜんぶニセモノじゃ!!と思ってる自分がどこかにいた。見返りを求めない無償の愛、みたいなものしか「やさしさ」と認めてはならん!みたいなね。

だから、人から「やさしいよね」と言われてもなんだかモヤッとしたり、私ってなんてあざとい人間なんだろう…とかって落ち込んだりしてた。

 

だけど、ステファン・アインホルンの「やさしさ」という技術をよんでみて、そんな考え方がすこし変わった。

 

「大切なのは気持ち」という台詞は今すぐゴミ箱に捨てること

 

大切なのは、気持ちではなく、行動である

もし行いがよいものであれば、動機は二の次だ。

 

ここまで、潔く言われると逆に心地よい。心がすこし軽くなる。

あくまで、やさしい人というのは他人に対してよい行いをする人という意味であって、どんなに不純な動機からやさしくしたとしても、それはやっぱり「やさしさ」なのだと彼は言う。

なるほど、人のためではなく自分のための「やさしさ」だったとしても、何も問題はないのかもしれない。良いことをするよう努力していて、ときに悪い考えが頭に浮かんだとしても、罪悪感を感じる必要はないのか。

悪い考えをもつのはいいことではないけれど、実際に悪いことをするよりずっといい。

 

親切とは見返りの多いものである

 

やさしさというのは「資質」ではありません。誰もが身につけ、磨くことができる「技術」です。そしてこの技術こそが、あなたに成功をもたらし、世界をより良い場所に変えるのです。

 

 

この本では、「やさしさ」が人間関係や仕事、人生といったものをいかによくすることができるのか、色んな角度から説明してくれる。具体的なアドバイスもたくさんで、小難しくなくって、明日からちょっとずつでもトライしてみようという気になる。

私は人から「やさしいよね」といわれることにあまり抵抗がなくなった。褒め言葉を素直に受け入れられるようになった。進歩である。

 

まとめ


対人関係に苦手意識をもっているひとにおすすめしたいなあ、って本だった。

 

「やさしさ」という技術

「やさしさ」という技術